BIツールを導入して、業務で有効活用するためには、定型業務で使用するレポートを予め用意する必要があります。
さらに、非定型業務でレポートが必要になった場合でも、BIツールでレポート作成できるように、定型レポートで使用するデータ項目以外の項目も用意しておく必要があります。
このようにすることで、業務が変化した場合でも、ユーザー自身がBIツールで必要なレポートを作成できることがメリットの1つとなります。
もしも、BIツール導入時に非定型業務での使用を考慮せずに、定型レポートを実装するとどうなるでしょうか?
定型業務を遂行する上では問題無く利用できていたレポートが、“業務変化に合わせて柔軟にレポートレイアウト変更や項目追加ができない”という問題が起こってしまいます。
このようなことが起こってしまうのは、定型レポートで使用するデータ項目しか用意しなかったため、当然のことなのですが、最悪の場合はデータ項目の追加開発を再検討しなければならない状況になってしまいます。
BIツール導入時に“既存のレポートをBIツールで作って置き換えればOKでしょ!”
と認識を持っていた場合は、少しだけ視野を広げて考えてみてください。
BIツールの特徴を活かして、使えるBIシステムにするためには、非定型業務を意識してBIツール導入プロジェクトを進められるかどうかが決め手となります。