株式会社オプアでは、生成AIを単なる質問応答や文章作成のツールとして利用するだけでなく、役割を持った複数の「AI社員」が連携し、日々の業務を支援する取り組みを開始しました。
今回の取り組みでは、事業運営や技術開発の効率化に加え、仕事に取り組む人間の精神的な安定や生活環境にも目を向け、継続的に質の高いアウトプットを生み出せる環境づくりを目指しています。
AI社員とは
当社では、生成AIに担当領域を設定し、情報整理、課題分析、計画立案、進捗管理などを支援する仕組みを「AI社員」と呼んでいます。
AI社員は人間の従業員に代わって独立して意思決定するものではありません。各AIが専門的な視点から提案や情報整理を行い、最終的な判断と実行は人間が担います。
事業運営を支えるAIチーム
AIチーム全体の活動を統括する役割として、Business Manager AI を位置づけています。
各専門AIが担当する業務の進捗や課題を整理し、事業全体の優先順位や次の行動を明確にすることを目指しています。
専門AIには、事業・営業、技術開発、知的財産、経営・財務などの領域を設け、それぞれの視点から業務を支援する構成としています。
仕事の品質を支える「暮らし・家族AI」と「Cognitive Maintenance AI」
今回のAIチームには、ビジネス領域のAIだけでなく、次の2つの役割を組み込んでいます。

暮らし・家族AI
日常生活や家族との予定、生活上の課題などを整理し、仕事と暮らしのバランスを保つための支援を行います。
生活面の課題を整理することで、業務に集中しやすい環境を整えることを目指します。
Cognitive Maintenance AI
日々の思考や仕事の進め方を振り返り、認知的な負荷やストレスの要因を整理する役割です。
課題の優先順位づけ、思考の整理、休息や気分転換の検討などを通じて、集中力や判断の質を維持するためのセルフマネジメントを支援します。
なお、医療行為や心理的な診断・治療を目的とするものではありません。
なぜ仕事以外の領域もAIで支援するのか
システム開発やコンサルティングの仕事では、技術力だけでなく、集中力、判断力、コミュニケーション、継続的な学習が求められます。
一方で、生活上の問題や精神的な負担が大きくなると、業務への集中や判断に影響することがあります。
そこで当社では、業務上の課題と生活面の課題を切り離して考えるのではなく、それぞれを適切に整理するAIを配置することにしました。
仕事の効率化だけを追求するのではなく、人間が安定した状態で仕事を続けられることが、結果としてアウトプットの品質や継続性につながるという考え方です。
今後の取り組み
今後は、AI社員を日々の業務で試行しながら、次のような観点で運用方法を改善していきます。
- 業務の優先順位と進捗状況の整理
- 複数の専門AIによる情報共有と役割分担
- 技術検証や学習活動の継続支援
- 仕事と暮らしのバランスを考慮した計画づくり
- AIの提案内容に対する人間の確認と改善
これらの取り組みは現在、社内での試行・検証段階です。今後、実際の運用で得られた知見や改善点を、公開可能な範囲で紹介していく予定です。
おわりに
株式会社オプアは、長年培ってきたBI・DWHの設計・開発経験を基盤としながら、生成AIを活用した新しい働き方についても検証を進めています。
AIによって人間の仕事を単純に置き換えるのではなく、人間がより良い判断を行い、安定した品質で価値を提供し続けるためにAIを活用することを大切にしています。
今後も「AI社員の活動レポート」として、その取り組みを継続的に発信していきます。

